「いつも通り」は最高のパフォーマンスを発揮させます。よって塾では、入試直前の子供たちへは「いつも通りに生活しなさい」と指導しています。この言葉、裏を返せば、「いつも入試直前と同じように生活しなさい」となります。では、具体的にはどんな生活が「いつも通り」なのでしょうか。


生活面では、食事・睡眠を必要量・規則正しく取ることがまず第一になります。そして、決められた時間に「自分が合わせて行動する」ことも大切です。普段の生活も決められた時間や習慣を変えずに行動することです。入試当日は時間の変更などはできませんから、普段の生活も入試を意識したものにしておくようにしましょう。例えば、入試本番の服装・持ち物などです。入試本番は制服ですので、普段ジャージの場合は制服で生活しましょう。筆箱はいつでも入試に臨める中身にしておくことです。消しゴムは充分な大きさのものを2個入れておく、コンパスと定規は常備する、時計を持ち歩く等の習慣をつけましょう。


勉強でも「いつも通り」が効力を発揮します。中3は残り3カ月半、毎日が入試直前の気持ちで勉強したいです。「今日は頑張る日」「今日は疲れているから休憩日」ではなく、毎日コンスタントに勉強してください。雪も(おそらく)積り始め、私立・公立問わず、過去問に挑戦する時期です。大問ごとに時間を測ることもありますが、お勧めは「丸ごと試験時間通り」に問題を解くことです。問題を解くリズム・時間配分が身につきます。


受験生以外でも、ご家庭では、日々の「いつも通り」をよいリズムで送るように、ご協力お願いいたします。そして、お父様・お母様も入試が近づくと緊張してくるものです。大人の緊張・焦りは子供に伝わります。私たち大人も「いつも通り」の生活を送りたいですね。(大池琢斗)