多くの中学校で10月下旬から11月にかけて定期テストが行われます。2学期のテストは範囲が長くなり、覚えることも多くなります。「夜中まで勉強してました。」「寝ないでテストを受けてきました。」など、睡眠時間を削って勉強を頑張っている生徒をよく見ます。


しかし、徹夜で詰め込んだ知識は早くて翌日、長くても2、3日のうちに消えてしまいます。人が新しい知識や技法を覚えるために必要な睡眠時間は6時間以上といわれています。そのため、最低でも日付を跨ぐ前、12時までには寝る習慣を付けてほしいのです。

また、何かを記憶したり暗記したりする場合、最も効果的な時間帯は「寝る前15分間」と言われています。脳に覚えたい情報を記憶してすぐに眠ると、睡眠中に余計な情報が入ることなく、覚えたい情報が効率
的に脳に定着します。しかし、「寝る前スマホをいじってしまう」、「勉強頑張ったし、少しゲームをしてから寝よう」という人は多いと思います。これでは折角勉強して記憶した情報がぐちゃぐちゃな状態に
なってしまいます。寝る前15分間はその日勉強した重要事項の見直し、暗記の時間に充てて、そのまま6時間以上の睡眠に入ることが出来れば、記憶量は最大化します。


普段から、自分の睡眠時間と寝る前の行動に目を向けるだけで学習の効率は大幅に上がります。特に1、2年生の皆さんは定期テストを徹夜で乗り切る癖がついてしまう前に、効率的な勉強法を身に付け、受験勉
強に向けた準備を今からしておくと良いです。受験生の皆さんは、やるべきことが山ほどあるとは思いますが、しっかり睡眠を取り体調管理に気を付けながら入試まで駆け抜けていきましょう。