家庭学習を習慣化させるには、子どもが自分から「勉強しよう!」という気持ちになることが大切です。「先生が毎回宿題を見せてって言うから」「家で勉強しないとお母さんに何か言われるから」という気持ちで、宿題や家庭学習に取り組んでいる子どもよりも、「自分に必要だからやっている」という子どもの方が習慣化されやすいです。


勉強への意欲を高めて、「勉強しよう!」と思ってもらうために、まずは頑張っていることへの声掛けから始めたいです。塾ではまず、宿題を持ってきたことに対して「今日もしっかり持ってきたね!えらい!」とほめます。そして宿題の内容について、「計算が丁寧だね!」「たくさん練習したんだね!」とほめます。


私たちは、生徒がやってきた宿題やワーク、ノートを見て「家でも頑張っているね」などと声を掛けることはできますが、頑張っているその時にほめることはできません。家庭学習にどのくらい取り組んでいるのか、宿題はいつやっているのかは家族だけが知っていることです。


ですので、家で勉強している様子を見かけたら、「頑張ってるね」「丁寧に字を書いているね」などの声掛けをしてみてください。「勉強していない時」ではなくて「勉強している時」にどんどん声を掛けるのです。やる気を出しているときはたくさんほめて、集中力が切れている時には、「ここまで頑張ったね」と認めてあげて、無理に「まだ勉強しなきゃ」という気持ちにさせないようにしたいです。


そして、家でほめたことをぜひ私たちに教えて欲しいのです。家族からも、塾の先生からも同じことをほめられると、子どもはそこに自信を持ちます。