物事の順番はとても大事で、順番を逆にするだけでうまく行ったり行かなかったりする。正しい順番で物事を進めると効率が良いが、誤った順番で物事を進めると大層効率の悪いことが多い。

授業中、先生が例題などの説明をしているときに一生懸命その問題に取り組んでいる生徒を見かけることがある。先生が、「みんな、分かったねー。じゃあ、この問題を解いてみよう!」と声をかけると、説明を聞いていたみんなは解き始める。しかし一生懸命問題を解いてはいたものの、説明を聞いていなかった生徒は、「先生分かりません!」と、今先生がしたばかりの説明を、先生に求める。


解決方法は簡単で、順番を変えればよい。
先生が「説明するよー」と言ったら聞いて、「解いてー」と言ったら解くようにすればいい。これならできそうだ。
今欲しいものと、一番欲しいもの。どちらを選ぶのかという問題もある。一番欲しいものに向かって、しっかり進んでいく人も多いが、「今欲しいものの代わりに、一番欲しいものをあきらめてしまう」人も多い。


目の前にある2つ目のケーキと理想の体型。読みかけの漫画と来週の大会に備えての自主練。ゲームと志望校。今欲しいものを全く選ばずに、一番欲しいものだけを選び続けるのは意外と難しい。


解決方法は簡単で、順番を変えればよい。今欲しいものを全く選ばないというのは、どうせ無理なのだから、「先に一番欲しいもの」を手に入れるための行動を先にして、今欲しいものをちょっとずつ後回しにする。これならできそうだ。


変えられないことを受け入れつつ、変えるべきことは変えていく知恵や勇気を持ちたい。