10月、11月は多くの大学で総合型選抜の試験が行われます。総合型選抜は、以前はAO入試と呼ばれていたもので、いわゆる自己推薦での入試形式になります。受ける大学によって形式は様々ですが、一般選抜のような学力検査だけでなく、課外活動や面接の結果、資格の有無などを総合的に判断して合否が決まります。では、学力が重視されないからといって、勉強をしていなくても受かるものなのでしょうか。答えはもちろん、否です。


多くの大学では、志望理由書を求めたり、小論文の試験を求めたりと、国語の力を試されます。今まで国語の勉強を疎かにしていれば、当然小論文のレベルは高くはないでしょう。加えて、志望校や志望学科についての知識や、なぜ学びたいかという理由が明確に必要です。面接でも聞かれますし、小論文の試験でもテーマとして出題されます。なんとなく簡単そうだから、という理由で受けると大変です。


とはいってもやはり、一般選抜の他に選抜の機会があるメリットは大きいです。なにしろ現在、約半数の大学生は総合型選抜・学校推薦型選抜で合格を決めているのですから。ですので、現在高校1・2年生の生徒さんは今から総合型・学校推薦型の入試を受けられるように準備をしま
しょう。具体的には、学校の評定をしっかりと取る、国語(作文・小論文)の勉強を疎かにしない、英検などの資格試験を積極的に受けるなどです。これから一般選抜以外の入試形式は拡大していくと予想されます。着実に学習を重ねて、合格のチャンスを増やしましょう。