高校生のみなさんの志望校選択は、どうすればよいのでしょうか。


まず第一に、自分が大学で何を勉強したいかをよく考えましょう。自分にとって興味関心があるもの、情熱を持って取り組めるものは何なのかを真剣に考えます。次に「どこの大学へ行きたいか」ではなく「どの学部に入りたいか」を考えてみます。文系か理系かを決めたあとは、学部を選んでみましょう。例えば北海道大学を例に挙げると、文学部、法学部、経済学部、教育学部、理学部、工学部、農学部、水産学部、獣医学部、医学部、歯学部、薬学部の計12個の学部があります。この中にみなさんが勉強してみたい分野はあるでしょうか。更に、自分が将来就きたい職業や、現在社会から求められている職業(例えば現在はコロナ禍で、医師を始めエッセンシャル・ワーカーが求められています)と組み合わせて考えてみます。

あまりよくない志望校選びについても見ていきます。「本当は建築学科で勉強をしたいけれども、数学と物理が苦手だから、文系にしよう」というような進路選択はあまりよくなくて、そこで数学と物理を頑張って勉強してみるのがよいのです。現在の自分の偏差値に基準を置いたり、「〇〇大学は社会的評価が高いから」というような、ブランドイメージに頼った大学選びもやめておきましょう。得点は受験日まで伸び続けますし、大学ごとに得意不得意とする分野があるからです。

最後に、①その大学の学校案内を取り寄せる②夏休み前後に各大学が開催するオープンキャンパスに参加する、の2つは絶対にやったほうがよいです。志望校をよく知ることができるのと同時に、受験へ向けたモチベーションが飛躍的に上がります。