夏休みが終わると、高校生は前期期末考査が始まります。国立大学志願者には「評定など関係ない!」「本番で点数を取ればいいんだ!」と考え、定期考査を軽視する人もいます。今回は国立大学受験者が、評定を高く保つ持つことのメリットをお話しします。
確かに国立大学一般入試では、評定を利用することはほとんどありません。道内国立大学で評定を点数化して利用するのは、北見工業大学B入試のみです。合格ボーダーギリギリの時に参照する小樽商科大学後期(他に東北大、一橋大学など)もありますが、評定で加点されるようなことはありません。では、なぜ評定を持っておく必要があるのか。それは、国公立大学の学校推薦型選抜や総合型選抜へ出願し、可能性を広げるためです。
現在、国立大学の推薦・総合選抜による合格枠は2割ほどですが、国はこれを3割にするように働きかけています。合格者総数は変わりませんので、一般入試の合格者枠、特に後期入試の定員枠が減っています。今後、一般入試はさらに激戦となるでしょう。推薦・総合入試にも出願できれば、一発勝負だった国立大学に複数回挑戦できるようになります。これは大きなメリットといえるでしょう。
では、どの程度の評定が必要なのか。学校推薦選抜では3.8以上、総合選抜では4.3以上(いわゆる評価)が必須です。国立大学への進学を考えている生徒さんでも、評定4.5以上は持っておくと選択肢が広がります。評定は高1の前期(次回のテストで決まります!!)から影響しますので、定期考査も手を抜かないようにしましょう。
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