中学生と接していると、ついつい「こんなの簡単でしょ」「社会は暗記科目なんだから、やれば取れるでしょ」と言ってしまうことも多いかと思います。では、「こんなの簡単」の「こんなの」とは、何なのでしょうか。「やれば取れる」の「やれば」とは、どれくらいなのでしょうか。また、自分のお子さんには1日何時間勉強してほしくて、テストで何点取ってほしいでしょうか。
この答えとして、例えば「計算問題は簡単だ」「3回繰り返せば覚えられる」「1日3時間は勉強して少なくとも平均点、できれば80点は取ってほしい」などがあげられると思います。しかし、ただ何となく「これくらいやってほしい、取れてほしい」と思っていることが多いのです。これを「暗黙の理想」と言います。
この暗黙の理想を強く持っていれば持っているほど、理想に届かなかった時にポジティブな評価ができなくなります。例えば、今までテストで30点だった生徒が50点取ってきたとき、暗黙の理想が強いと「まだまだ平均に達してないから、次がんばろうね」と声をかけてしまいますが、30点から50点に上がるのは、かなりの成長ですから、本来は「計算練習がんばってたもんね。だから結果が付いてきたんだね。」とポジティブな評価をするべきなのです。
根拠のない暗黙の理想を基準にして接するのではなく、前回と比べてどうだったという視点で接することが大切です。前回と比べて良ければプラスの評価、悪ければマイナスの評価をすれば、生徒さんも納得して次に向かって進めると思います。
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