前回に続き大学のさまざまな入試方式を紹介します! 今回は北海道大学編です!

④北海道大学
令和7年度入学者2563名のうち1048名(文系99名、理系949名/40.9%)は『総合入試』で合格しています。総合入試とは入学時には学部を選ばず、大学2年進級時に学部を選択する制度です。東京大学はいわゆる『進振り』とよばれる類似の制度を行っています(東大では3年進学時に学部を選択)。入学後に学部を選べるので、大学で学びながら将来の選択を行うことができる反面、入学後の成績で学部選択を行うため、希望に沿わない学部になった
り、1年時から成績に縛られ大学生らしいキャンパスライフを送ることができない!という懸念もあります。


一方、理系学部入学者のごく少数(90名/3.5%)は『フロンティア入試』という年内入試で進学します。フロンティア入試は11月に実施され、一部科目(数学・理科)と面接で合否が決まります。狭き門(出願者429名/合格倍率4.77倍)ですが、理系科目が特に得意な生徒さんにはお勧めのチャレンジ入試です。


また、北大文系学部(教育学部を除く)の一般入試では、数学と社会との間での科目選択が可能です。旧帝大文系では珍しく、数学を使わずに文系学部を受験できます(旧帝大文系では他に大阪大学文学部のみ)。ただし、併願校として選ばれることが多い小樽商科大学は数学必須なので、気を付けましょう。北大では前期日程定員が1940名、後期日程定員が438名(約20%)です。後期日程入試を取りやめている大学が増えていることもあり、後期入試ではどの学部も倍率7倍を超える激戦となっています。

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