(先月からの続き)ではどうしたらよいのだろう?
結論から言うと、「早起きして朝勉強する」なんて、実は誰にでもできる。コツは
ただひとつ――ゴール設定を思いっきり低くすることだ。
たとえば朝4時に起きて水を浴びて3時間勉強……そんな理想を掲げても、続けら
れる人はほんの一握り。習慣というのは、気合や根性より「続けられる設計」がすべ
てだ。だから例えば、「15分早起きして15分勉強してみる」というのはどうだろ
う。それでもハードルとして高いと感じるなら、「1分だけ早く起きて、1分だけ勉
強してみる」――それだけでいい。
それも難しいなら?もう起床時間はそのままでОK。目が覚めたらその場で1分だ
けノートを開く。それが「はじめの一歩」になるはずだ。
「それって早起きじゃないじゃん」って?確かにそうかもしれない。でもね、何もや
らずに悶々としているくらいなら、行動した方が一万倍以上いい。
「少なくとも地球上の半分の人より早く起きたぜ!」なんてポジティブに解釈して、
とにかく続けているうちに、その1分が5分になり、気づけば10分に……そうして
いつの間にか習慣になる。
そしてもし、「これは意外といけるぞ」と思えたなら、ぜひ続けてみればいい。逆
に「これは自分には合わない」と思ったら、別の方法に切り替えればいい。とにか
く、やってみることだ。「やってみなはれ!」
では、「続けるためのヒント」をさらに具体的に紹介しよう。 習慣化の鍵は、才能で
も意志力でもない。ちょっとした工夫と自分への優しさだ。
① ハードルは低く、毎日飛ぶ。「毎日2時間やるぞ!」より「毎日2分はやることに
しよっかな」ほうが、圧倒的に続く。
② トリガー行動を作る。「起きたらノートを開く」「お湯を沸かす間に単語帳を1
ページ見る」など決めておくと、自然と体が動くようになる。
③ ご褒美を決めておく。「勉強の後、コーヒーを飲む、お気に入りの曲を聴く」など、小さなご褒美が次の一歩の原動力になる。
自分の意思で選んでこそ、行動は意味を持つ。
「やってみなはれ?」
「やらされるなんて、まっぴらだ。自分からやる!」
くじら
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