近年、自己肯定感が高い、低いという話題を耳にすることが増えてきました。自己肯定感が高いと、色々なことに自信を持って取り組むことができて、成功しやすいとか、自己肯定感が低いから、いつも不安になってしまうという話を聞いたことがあるかと思います。そんな自己肯定感ですが、私たちパシフィック・セミナーでは「セルフエスティ―ム」という言葉を使います。


セルフエスティ―ムは「自己重要感」「自尊感情」と訳されることが多いですが、要するに「自分は他人から重要だと思われているという実感」です。例えば、無視されたり、ダメなところを指摘され続けたりすると、セルフエスティ―ムは下がってしまいます。逆に、いつも元気に挨拶を交わしたり、できたことを褒められたりすると高まります。セルフエスティ―ムが高いと、前向きに行動できるようになります。


ぜひご家庭でもセルフエスティ―ムが高まるような声掛けをしてみてください。例えば、テストの点数が保護者様の想定よりも低かった時を考えてみましょう。算数のテストで90点くらいとってくると思っていたのに、60点を取ってきたとき、どのように声掛けするのがよいのでしょうか。


①「40点分取れなかったんだね。今すぐ復習して、次のテストに備えよう!」
②「60点取れたってことは計算ができるようになったんだね。テスト前に計算練習頑張ってたもんね」


さて、①ではできなかった部分に注目して話をしていますが、②ではできた部分に注目し、かつ勉強の過程についても話をしています。こうすることで、子どもは「自分の頑張
りを見てくれたんだな」と自分の努力を肯定できるようになって、次に行動を移しやすくなるのです。ぜひお試しください。

投稿者プロフィール

kujieditor2