ここ数年で大学入試において、推薦入試が一般入試での合格者を超えたという話を聞いたことのある方も多いと思います。実際に「年内入試」とも呼ばれる「学校推薦型入試」と「総合選抜型入試」の2つの形式での合格者が全体の50%を超えています(私立大学に限れば60%ほど)。これらの入試形式について詳しく見ていきます。


・総合型選抜
旧AO入試です。昔は芸能人の大学進学にも利用されており、簡単に大学に入れる方法というイメージがありました。しかし、最近は平均倍率2倍以上の競争率の高い入試形式です。平均評定3.5~4.0程度を出願条件とする大学が多いです。


・学校推薦型入試
いわゆる推薦入試です。学校長の推薦が必要な指定校推薦(ほぼ不合格にならない)と必要のない公募推薦(不合格になる)の2種類があります。指定校推薦は学校内での評定が高い生徒順に行きたい推薦枠を選べる高校が多く、平均評定の高さが推薦枠獲得のカギになります。難関大学の推薦枠では評定4.8以上が必要なケースもあります。


一般入試(普通の入試)での出願を考えているから無関係かというとそうではありません。年内入試の枠が広がれば一般入試での合格枠は減ります。その影響もあり、現在人気私立大学は軒並み大きく合格偏差値が上がっています。推薦入試で合格を決めることができるのであればそれに越したことはないのです。


大学入試で使用する評定は高校1年生前期の結果からすべて使用します。高校生はすでに大学入試が始まっているという認識をもって下さい。

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