4月から高校1年生になるみなさん、ご入学おめでとうございます。今回は、評定平均についてのお話です。評定平均とは高校3年間の学業成績の平均を数値化したもので、高校生活を評価する指標の一つとされます。評定平均の算出方法は、高校入学時から大学入試出願時までに履修した全ての教科の5段階評定(10段階評価の場合は5段階評価に修正したうえで算出)を合計した後、教科数で割ります(割り切れなかった場合は、小数点第2位で四捨五入)。


国立・私立大学を問わず、近年、推薦入試(学校推薦型選抜、総合型選抜)を選択する受験生が増えています。推薦入試で用いられるのは、高校1年1学期から3年1学期(または3年前期)の期間で、出願するときまでに履修した全ての教科についての評定平均です。学校推薦型選抜の場合は、公募型推薦・指定校推薦いずれの場合にも、出願資格として評定平均のラインが定められていることが多いです。総合型選抜の場合にも、学習への意欲や、志望学部への適正等の判断材料として、評定平均に大学側が注目しています。


評定平均をキープするためには、①評定平均に大きく影響する定期テスト(中間テスト、期末テスト、学年末テスト)で、復習や対策を十分に行い、高得点を目指します。②積極的な授業態度で授業を受け、レポートや課題を期限までにしっかりと提出し、授業への意欲をアピールします。③芸術(音楽、美術)、保健体育、家庭、情報といった主要教科以外の教科にも意欲的に取り組みます。高校入学時からの学習や成績の積み重ねが大事で、受験生になってから対策しようと思っても間に合わないことが少なくありません。既に確定している過去の学習成績を変えることはできないからです。高1の1学期からコツコツ評定を確保しましょう。