高校生の模擬試験の活用法についてのおはなしです。


まず受験した当日です。当日配布される解答解説の冊子を利用して、自己採点を行ないます。正解だった問題(○)、正解だったけれどもあまり理解できていない問題(△)、不正解だった問題(×)の3つに区別し、△と×の問題は、ノート(科目別にしておくと良い)に解き直しをしてみます。解答冊子を見て納得がいけばそれで良し、納得が出来なかったり分からなかったりする問題は、学校や塾の先生に質問してみましょう。


次は、模試の答案と結果の帳票が返却されたときです。志望大学の合格判定にばかり目が行きがちですが、ここで戦略を描いて大学入試に臨むことが大切です。①自分の目標とした得点あるいは偏差値に届いているかどうか[志望校までの距離]、②自分の目標に対して低い結果である教科あるいは分野は何か[強化するべきポイント]、③受験者全体の正答率が高いが自分が解けなかった問題は何か[即効性のある得点アップ]、のチェックを行ないます。そして、入試日までの期間に②の苦手な分野を克服して、①の目標にたどり着く計画を立てましょう。

一番残念なパターンは、問題冊子と解答冊子が部屋の隅で積み重なり地層を形成していくことです。部屋の隅に地層があるみなさんは、一番下の古いもの(高校1年時のもの)から順番に手をつけてみましょう。

定期テストは事前の勉強が大切ですが、模擬試験は事後の勉強が大切です。事後の勉強をしている高校生は、次の模試で必ず成績が上がります。