
早いもので、もう今学年が終わろうとしています。生徒それぞれ、この一年で、いろいろなことができるようになっています。親が子どもを認めてあげるのももちろん大事ですが、子ども自身が自分の頑張りを自覚することがとても大切です。
小さな自己実現を繰り返すうちに「自信」が育ちます。勉強面、学校での生活面、家庭での生活面、運動能力、
友人関係等々、いろいろな角度から見てあげると、随分いろいろな面で成長しているものです。
意識しないと子どもの成長を見逃し、大人からは悪いところばかりが目に付くようになりがちです。
中学生、高校生になると、1年間の成長が見えにくくなってきますが、小学生のうちは1年間の成長が大きいので、少し意識すればすぐに見えてきます。
また、高学年になれば次の学年での課題も自分で意識してできるようになるので、親子のコミュニケーションとして、
話す機会を作ってはいかがでしょうか。できるようになったことはもちろん話題にしやすいのですが、意外と見落としがちなのが、やってはいけないことをやらなくなった、我慢できるようになったということ。
「今までこのタイミングでは必ず何か問題があったのに、それがなくなった」ということは成長です。いつの間にか「あたり前」になり、日常生活が穏やかに流れることにこそ気づいてあげて、成長を認めてあげてください。
この1年を振り返っているうちに、新年度はこんなことを頑張りたいという意欲も出てくるものです。
子どもの成長を認めた上での次の課題なら、子ども自身も納得して、自分から積極的に取り組んだりできます。
(北山あさえ)